印刷といえば印刷会社に頼むものですが、一般的な人が印刷会社に行って頼んだりするのは敷居が高く、
個人の顧客を相手にしてもらえないこともあります。
都心部では、出力センターを兼ねた店舗型のお店もありますが、時間や交通費を考えると難しかったりします。
そこで一般的な方も注文しやすくなったネット通販を利用するのが一般的な流れになりました。
以前にも、印刷通販の記事を書きましたが今回は、冊子印刷をピックアップして考えていきたいと思います。

冊子印刷とは

冊子とは、一枚の紙が何枚も重なり、本のようになったもののことで、業界的にはページ物とか言ったりします。
ビジネスの資料や取扱説明書、管理規約、契約書、学校の資料、カタログなど説明することが多いものに多く用いられます。

自宅や社内に印刷機や大型のプリンター(プロダクションプリンター)があれば可能ですが、そんな設備があるのは印刷会社くらいでしょう(笑)

また、プリンターがあっても大量の紙を必要としたり、一枚ずつの紙を本にするための製本する機械が必要なため、なかなかオフィスないので自宅や完結は手間がかかったりするため、印刷会社に頼んでしまう方が良いでしょう。

小部数ならオンデマンド(POD)・大量注文なら断然オフセット

印刷にも大まかに分けると、オンデマンド印刷とオフセット印刷があります。

オンデマンド印刷の特徴

プロダクションプリンターと言われる大型の出力を使い、インクジェット方式とトナー方式があります。

  • 小部数・短納期に対応しやすい
  • CTPプレートの出力がいらず、版代がかからないため、割安で注文できる
  • 1枚単価が決まっているので、大量印刷では割高になる
  • DMや名刺などのバリアブル印刷に向いている
  • 特色の再現が苦手
  • プリンタメーカーによって色の再現がことなるため思った色と異なることがある
  • インクジェット方式では滲んで見えたり水に弱かったりする
  • レーザー式では光沢がある仕上がりになる

オフセット印刷の特徴

一般的な印刷のイメージ。インクを使って生地に印刷するためしっかりとした印刷が出来る。

  • 印刷速度が早いため、大量印刷に向いている
  • 大量部数の印刷をするとオンデマンド印刷より安くなる
  • CTPプレートが必要なため、製版代と時間がかかる
  • UV印刷でないと、乾くのに時間がかかったり、裏写りの恐れがあり汚れになる事がある
  • 特色印刷や金・銀の色が使え、色表現が幅広い。

上記のように同じ印刷でも違いがあり、仕上がりも異なります。
希望にあった印刷方式を選んで、注文するようにしましょう。

冊子の綴じ方・製本の違い

一般的な本の綴じ方は2種類あり、中綴じと無線綴じ(アジロ)と呼ばれています。
中綴じは、パンフレットやカタログ(携帯電話のカタログなど)に用いられる事が多く、ホチキスで総ページの半分の見開きにホチキスを二点打ちするタイプです。

無線綴じ(アジロ)は印刷したものを折り、折った部分に傷をつけて、その何枚ものページを表紙にくるみ、糊付けする強度の強い製本方式です。ページ数の多い、月刊・週刊誌(ジャンプやマガジン)や卒業アルバム、カタログやムックなど多岐に渡り、一般的な本は大体無線綴じになっています。

ページ数が少ないものは中綴じ、ページ数が多いものは無線綴じくらいに思っていれば大丈夫です。

冊子印刷でのネット印刷会社の価格とサービスの比較

大変前置きが長くなりましたが、どこの印刷通販会社が冊子印刷を注文するのが良いのでしょうか?
沢山ある中から、大手と冊子印刷のサービスに特化した印刷会社を比較してみました。

プリントパック

印刷通販会社最大手で、取り扱う商品と印刷の豊富さも随一です。
価格も安く短納期にも対応しており、サービス・価格ともに印刷通販といえばプリントパックのイメージも強いです。

冊子印刷での特徴は、バリエーションの豊富さと短納期対応、オプション(PP加工など)が出来ることでしょう。
ISO140001/ISO9001も取得しており工場としても信頼があり、プライバシーマークも取得(更新)しており、個人情報管理も徹底されているため安心して注文することができます。
また、データチェックサービス(別途300円)もあり入稿に不安な人でもおすすめです。

個人的に特筆すべきだと思ったのは、スキャン入稿の対応をしているというところです。
実は冊子印刷に多いのが、紙媒体(ペラ)をそのまま本にしたいと要望です(笑)
他社ではなかなか対応しにくいところまで、行き届いているところが良いなと思いました。

《POINT》 短納期・低価格 全国配送料無料(1配送先まで) スキャン入稿も対応 データチェックサービス(別途300円)有 ポイント制度有 銀行振込・コンビニ払い・クレジット決済・代引き可能

ラクスル

現在もCMもうっている大手印刷通販会社。サービス内容も豊富でその多様さに満足度も高く、わかりやすいサイトづくりもとても注文しやすいです。
冊子印刷に特化したわけでもないですが、サンプル印刷が一部無料で発注でき、仕上がりを確認してから本注文ができるのが最大の魅力だと思います。
また、条件限定ですが1商品(名刺除く)につき全国配送料(宅配便)なのもありがたいです。
サポートも手厚く、チャットで相談できるのも大変助かります。

こちらもISOを取得しており工場としても信頼があり、プライバシーマークも取得しており、個人情報管理も徹底されています。

《POINT》 1部サンプル無料 全国配送料無料(1配送先まで) サポートが手厚いため初心者も安心 銀行振込・コンビニ払い・クレジット決済・代引き可能

グラフィック

私もよく利用している印刷通販会社です。取扱商品の豊富さもさることながら、近年ではパッケージ印刷にも力を入れており、独自のサービスが注目を集めています。

印刷費は上記2社よりも割高になってしまいますが、本機校正サービスがあったり、データ修正サービス(有料)もあり、印刷事故を未然に防ぐだけでなく、よりよい品質に仕上げることができます。
また、新規作成サービスも有り、デザイン制作から印刷まで一括で依頼することもできます。
学生にも優しい学割もあり、デザイン学校や専門学校で制作物を印刷したい方にもおすすめです。

冊子印刷としては中綴じ製本のみなので他社と比べ物足りませんが、個人的にお気に入りなので掲載させていただきました(笑)

《POINT》 中綴じ製本のみ(8~44Pまで) 全国配送料無料(¥1,000以上から) オーダーデザイン可能 銀行振込・コンビニ払い・クレジット決済・代引き可能 ポイント制度有 学割10%オフ

ウィルダイレクト

冊子印刷専門に特化した印刷通販会社。運営会社はウィルコーポレーションという東証二部上場の企業です。聞き慣れないのでちょっと怪しい調べてみたら、SO140001/ISO9001とPマークも取得しているちゃんとしている会社でした(笑)

ウィルダイレクトは冊子専門に特化した通販会社ですが、ウィルコーポレーションはPRグッズやポップなどノベルティにも力を入れている印刷会社のようです。

オンデマンド印刷で対応の目安として、100部くらいから値段がオフセット印刷のほうが安くなったりするのですが、こちらの印刷会社はプリントパックにも負けない低価格を実現しています。
※A4中綴/48P/100部オンデマンド印刷での見積もりの比較

また、業界的にも珍しい小口に印刷するエッジプリントも対応しており商品の幅広さが魅力的です。
背表紙も計算できたりと冊子つくりに欠かせないテンプレートなどもサービスが充実しています。

何より特筆すべきなのが、印刷通販業界では珍しい架け払いが可能なことです。
企業や個人事業主にしてみれば都度決済を行うのは手間も時間も費用もかかり何かと不便ですが、架け払い可能であれば大変ありがたいのです。

費用もプリントパックに負けない低価格を実現しているので一考して見る価値はありなのではないでしょうか。

《POINT》 短納期・低価格 全国配送料無料(1配送先まで) 特急印刷対応可能(先着のみ) 銀行振込・コンビニ払い・クレジット決済 架け払い制度有 エッジプリント/ブックインブック対応可能

まとめ

日数に余裕があるグラフィックウイルダイレクト
オプションを選びたい ラクスルプリントパック
イチから作りたい、充実したサポートが必要グラフィック
とにかく安くほしいウイルダイレクト