ブラック企業には誰だって勤めたくありませんし、見ぬける方法があれば知りたいと私も思います。よく転職を考えている人の話やブログを見ていると『ハローワークの求人はブラック企業が多い』と書いてあることがあります。
果たしてそれは本当なのでしょうか?私個人の一意見として書かせていただきます。
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ハローワークとは
ハローワークとは正式名称を「公共職業安定所」といい厚生労働省が運営している公共の職業支援などを行う行政機関です。
各都道府県の区にあり、失業したり失業保険の手続きを行うだけでなく、職業支援・紹介を行っているので、会社を辞めた経験がある人は立ち寄った経験があるかと思います。
インターネットがあればパソコンからも求人情報を閲覧することができ、パソコンがなくても所定のハローワークでパソコンを利用することできます。また、ハローワークで求職者登録することでしか見れない求人もあります。
ハローワークの求人の特徴
まず求人募集をする企業側からのメリットは「無料で求人募集ができる」ことです。人材を募集するのには大変費用がかかります。増員ならまだしも、欠員補充になると退職者の退職金も企業が払わなくてなりません。経営者としては、辞める人にもお金をかけて、雇うにも費用がかかるとなると頭の痛い問題です。
求人募集・転職サイトに掲載すると、実は結構お金がかかります。掲載期間・掲載地域・募集職種の数と作成ページなどの条件によりますが、だいたい安いプランでも、都内限定・1職種~2週間でも18万ほどかかってしまいます。(2018年5月時点)
良い人が見つかれば良いですが、そうでない場合があると期間の延長などでさらに費用がかかる場合もあり、費用をかけたくない企業にとって無料で求人募集できるハローワークは大変ありがたいサービスなのです。
上記でご説明したように無料で募集できるので、費用面でのリスクはほぼありません。また、求人サイト掲載用の原稿なども作成を必要とせず、必要項目に記入し受理されれば掲載できてしまいます。
リスクがあるとすれば、複数回募集をかけていると履歴が残り、離職率が高い・定着率が低いという印象になりますが、初見の人からすれば全く気付かないでしょう。
つまり、ハローワークの求人募集は企業にとって大変負担の少なく求人ができてしまうサービスなのです。
ハローワーク求人のメリット
企業のメリットは上記で説明したことの他に、補助金を貰えることがあります。(外国人労働者や障害者を雇用した場合など条件に限ります)
また、求職者側のメリットとしては、条件を満たすことでお祝い金がもらえたり、企業と間にハローワーク職員が間に入って応募の連絡を行ってくれるので、求職者としてもストレスが少なく応募ができます。
ハローワーク求人のデメリット
まず一つは、情報が少なすぎることです。
労働条件が記載されている求人票のみで業務内容や会社情報などはあまり説明されていません。
転職サイトでは、会社説明や業務内容が説明されています。
インターネットで調べればどのような会社であるか、母体会社は実は…なんてことも調べることができるのですが、ハローワークの利用者の多くがインターネット検索で企業情報を検索していない事が多いこともあり、ブラック求人が多いと思われているのかもしれません。
次に、求人募集に費用をかけられない・かけたくてもかけられない企業の募集が多いことです。
上記で記載したように、求人募集には費用がかかります。その費用をかけられない企業、求人に意欲的でない・体力がない企業が募集をしているように思われます。
ハローワーク求人の中で、ハローワークに募集は出していても、転職サイトには掲載していない企業が多いのはそのためです。
中小・零細企業の多くは、経営に精一杯で求人に費用をかけることができません。また、ブラック企業であればそもそもお金をかけたくなくて当然です。
このことから、ハローワークの求人はブラック企業が多いといわれる理由の一つのような気がします。
転職サイトを利用したほうがブラック企業は少ない?
求人募集に意欲的である企業は転職サイトにて募集を出しています。ブラック企業に勤めないための最大の回避策は、「情報がないところにはいかない」ことです。
転職で成功した人の話を聞くと、ハローワークをという選択肢を聞いたことがありません。もちろん、ハローワークを利用して幸せになった人・転職に巡り合えた人もいるでしょう。
SNSなどでも情報がとびかう中で、良い評判も悪い評判もネットを探すことで意外とみつかったりします。情報を探すことで、口コミを信じてもよいのですが、それが本当かどうか見極める力もついてくると思います。
ちなみに、転職サイトに掲載されている口コミは検閲が入っているので、誹謗中傷などはもちろん企業のマイナスになることはあまり掲載されておりません。
誹謗中傷はトラブルになるし、コンプライアンス的にも問題があるので仕方ないですが、実際はもっと確信に迫った口コミがあるのでは?と思うと情報規制の壁をむなしく感じます。
ブラック企業に勤めてしまった人は、泣き寝入りせず、自ら発信してぜひ声をあげてほしいと思います。
転職サイトの比較と特徴
転職サイトは無数にあり、どこを選んでいいのかわからないというのが実情だと思います。各サイトにも特徴があり、自分の転職先・業界・職種に見合ったサイトを選んで利用するのがベストだと思います。
掲載数の数値から比較した結果、特徴をまとめてみました。(エージェントサービスを利用していない場合のみ)
- 営業系職種で転職希望の人 ⇒ 日経キャリア・マイナビ転職・DUDA・リクナビNEXT・エン転職
- 事務系職種で転職希望の人 ⇒ 日経キャリア・エン転職・リクナビNEXT
- 販売・サービス系職種で転職希望の人 ⇒ マイナビ転職・エン転職
- クリエイティブ系職種で転職希望の人 ⇒ マイナビクリエイター・Find Job!・
はたらいく・リクナビNEXT
- 講師・インストラクター系職種で転職希望の人 ⇒ マイナビ転職・リクナビNEXT
とあまり面白くない結果で申し訳ございません(笑)
備考としては、営業に強いDUDAなど、クリエイティブ業界に多いベンチャー企業に努めたいなら、Find Job!、短期間に採用されたいならリクナビNEXTかなと思いました。(リクナビNEXTは短期掲載は格安でかつ、長期掲載料金が高いため企業の負担が大きいことから)
良い転職先が見つかることをお祈り申し上げます!