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DTPオペレーターになるためにはどうしたらいいかと調べたときに、一度は「DTPエキスパート」という資格の名前を目にした事があると思います。 この資格がないと、DTPオペレーターにはなれないのでしょうか?

結論から言いますと、資格をもっていなくてもなれます
また、業界全体としても資格をもっていない人が殆どです。

ではなぜ、その資格が必要ないのか。個人的な意見とともに考察していきたいと思います。




資格をとっても使う道が無い?!

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入社した企業によってかもしれませんが、デザインなどをあまり行うことがないDTPオペレーターには実際その資格を生かす仕事に携われないのが現状です。

実際、その知識があればデータ制作をする上での、マナーやタブーなどの理解しているので理想的なデータを制作する事ができると思います。

しかしながら、実際現場に行ってみればわかるのですがその資格をもっていない人の方が多いです。 入社してから資格をとろうという人も少なく、また無くても仕事ができてしまうのがDTPオペレーターという仕事なのです。 そのため、資格が必須な職業ではないのです(笑)

資格があると就職活動に有利?

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これは間違いなく有利だと思います。 なぜなら、素人目からしても資格をもっているだけで、プロのように見えるからです。 「この仕事を任せても、資格をもっているから安心だな」 と面接官や書類審査をする人間にとっても分かりやすいですよね。 作品などがあればより説得力もあるので資格は無いよりあった方がいいという印象です。

採用担当はDTPをやったことのない役員や役職付きの営業なので、実際その人が「DTPエキスパート」という資格がどんなものかは知らないでしょう(笑)

また、資格が無い人よりあった人の方が、給料面で優遇されたりします。 ただし、資格を持っていても、仕事ができない人は多く、知識も大事ですがその実力も見合うものでないと給料での反映は難しいです。。

資格をとったら終わりじゃない?!更新を忘れずに

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資格と言ったら、一度とってしまえば安心というイメージがありますよね(笑)

しかし、資格は自動車免許と一緒で更新手続きが必要になり、また都度試験が必要となります。

認証試験と異なり、更新試験は実技が無く、更新された部分の出題となり、自宅などでも受けられますが、その手続きと業務での活用機会の少なさから更新しない人もいなかったりします(笑)

また、この認証試験に敷居と無くても仕事に差し支えないことから会社全体からみても持っている人が少ない理由となっています。

<< DTPエキスパートの更新について >>

■更新期間

2年ごとの更新(4月・9月に更新試験を実施)

■受験料

7,150円(税込)

■申請・受験方法

申請:Web基本台帳での申請受付

受験:試験専用サイト上でのCBT方式試験

■結果発表

所定の試験サイトでの判定・表示。合格した方には、試験完了後、約2ヵ月後に認証証を発行・郵送されます。

■認証証のグレードについて

更新を2回以上行うことで、DTPエキスパートとしての質的保証を対外的に視認性を高めるため、区分の異なるDTPエキスパート認証証を発行いたします。2~5回更新をした方にはゴールド認証証、6回以上更新したDTPエキスパートにはブルー認証証が発行されます。

■再取得制度について

資格を失効した際に、改めて資格を再取得出来るようにする為、「再取得制度」を設けています。

※認証・更新試験の詳しい説明は、日本印刷技術協会(JAGAT)をご参照ください。

まとめ

ちなみに、試験を受けるためのテキストなどは全国書店や資格取得学校などでも買えますが、日本印刷技術協会(JAGAT)の公式サイトからも購入できるので、ご興味がある方は一度、目を通してみてはいかがでしょうか。

ケイコとマナブなどでもDTPに関係する資格を取ることができ、通信講座などで事前にDTPやデザインの勉強をしたり、資格取得を目指して就職や転職に備えるのも有効だと思います。

また、カラーコーディネイターやユニバーサルデザインの資格である UDC(ユニバーサルデザインコーディネータ認定資格)MUD(メディア・ユニバーサルデザイン教育検定)というものがありますが、これらの資格はDTPオペレーターというよりはデザイナー向けの資格となっております。
見た目のデザインだけでない、中高年や色覚障害の方にもわかりやすく、健常者にも使いやすいデザインを学ぶものです。

しかし、DTPオペレーターから脱して、デザイナーになりたい!という方には強い武器になると私は思います。

参考書はこちら⇒ DTPエキスパート参考書